Volt におけるルートは、伝統的なバックエンドのフレームワークのそれとは全く異なるものです。Volt ではデータは Websocket で同期されるため、ルートは2つの異なる理由のために利用されます。Volt は、同一のファイルの中で、2つの異なるタイプのルーティングを提供します。それは client
ルートと HTTP ルート (get
、 post
、 put
、 と delete
) です。
Client ルートは、アプリケーションの状態をシリアライズして、分かりやすい形で URL として表現することに使用されます。ページが最初に読み込まれたとき、その URL はルートによってパースされて、パラメータのモデルの値が展開され、その URL にしたがって設定されます。後からパラメータのモデルが更新された場合には、ルートにしたがって URL が更新されます。
このことは、Volt におけるルートは、「URL からパラメータへ」と「パラメータから URL へ」の双方向で働くものでなければならないことを意味しています。また、リンクがクリックされたとき、新しい URL のレンダリングを行うコントローラーとビューが現在のコンポーネント内 (もしくはインクルードされているコンポートネント内) にあった場合には、そのページの読み込みが行われないことを覚えておいてください。URL は HTML5 history API を使って更新され、パラメータのハッシュはその新しい URL を反映したものになります。パラメータを変更することで、同じ URL に対して異なるビューをレンダリングすることも可能です。
HTTP ルートは、(REST API などのような) HTTP でのアクセスをクライアントに提供するために利用されます。